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わけでございます。
そういう意味では、広域連携の必要性ということで、他の館や他の地域との連携の点で宮城県の広域市町村文化圏の事例もあるようでありまして、これは3日目にまたご報告があるようでございますが、こういうことなどもこれから非常に重要になるのではなかろうかというような気もするわけでございます。
次は、「観客動員体制の検討」でございますが、これが一番頭の痛いところでございますし、これが一番、地域創造型自主文化事業におけるポイントになるんじゃないかと思います。
つまり、先ほどから申し上げておりますとおり、ホールで演目を決めて、ホールが売り出して、ホールで、さあ、券を買ってくれというのはもうかなり難しい状況が多いということですね。そういうやり方では券はなかなか売れない。最後はもう義理買いで、券は買ってくれるけれども、ホールには来ないということにもなりがちでございます、したがって、前から申し上げておりますような、ニードの発掘から運営体制におけるネットワーク化ということ全体で地域をカバーしていくというようなことが、結果的には観客動員、券売体制につながっていくということでございます。加子母村のご紹介をいたしましたが、もう本当に地域ぐるみの芝居づくりをしているということでございます。
次は、「情報宣伝体制の検討」ということで、いよいよ「制作へのとりくみ。ということでございます。この制作というのが実は一番重要なのでございまして、これをプロデュースと言っているわけでございます。明日のお話も、そのプロデュース、プロデューサーという形でのお話があろうかと思いますが、ここがまた非常に重要でございます。
特にどんなジャンルをえらぶのか、つまり芝居にするのか、ミュージカルにするのかとか、テーマ、演目、スタッフ、キャスト。特に決定的に重要なのは、だれを演出家にするか、だれを制作者にするか、これでほぼ成功するかしないかが決まってしまうわけですね。それくらい演出家や制作者というのは重要でございます。
それから、「予算案の決定」「観客動員体制の決定」「情報宣伝体制の決定」「情宣開始」ということで、いよいよ「券売り開始」になるということでございます。そして「舞台づくり」。これは演技から音楽、音響、美術、照明、衣装にわたり、大道具、小道具もあるわけでございますが、これもまた明日お話があろうかと思います。
そして、いよいよ「ゲネプロ」。総練習から「本番」になりまして、このときにアンケートをいただいて「総括」の中で評価に反映させる、そういうふうになるわけでございま

 

 

 

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